otセキュリティを高めるためには、工場で働くスタッフにotセキュリティ教育をきちんと施すことが大事です。近年工場へのサイバー攻撃でよく使われている手法がランサムウェアですが、このランサムウェアは、初歩的な当たり前のotセキュリティ対策をやっておけば、かなり未然に防ぐことができるものです。例えば、スタッフには不審なメールやウェブサイトを開かないように教育しておきましょう。ランサムウェアは、メールなどに添付されているファイルから感染することがよくあります。

心当たりのない不審なメールが来た時は、むやみに開封せずに、上司などに相談して対処策を決めた方がいいでしょう。取引先や知人などを装ってメールを送ってくることもありますから、メールの開封にはよくよく注意しなければいけません。むやみやたらに出所の怪しいソフトをインストールしないようにすることも大事です。業務に役立つと宣伝して、不正プログラムをダウンロード・インストールさせウィルスに感染させる手口の可能性があります。

ソフトの勝手なインストールは禁止し、する場合は必ず管理者の許可を取るように教育しておくのが望ましいでしょう。システムのパスワードの取り扱いにも要注意です。単純な推測しやすいパスワードを使ったり、各サービスで同じパスワードを使いまわすのは厳禁です。文字数はある程度長くし、数字とアルファベットを混在させて、推測されにくいパスワードを使うべきです。

こういう初歩的なセキュリティ対策を確実に実施するだけでも、ランサムウェアはかなり防げます。